唐津といえば呼子のイカや海鮮の印象が強いかもしれませんが、実は佐賀牛の主産地のひとつです。唐津観光協会も、唐津を代表する食として呼子のイカ・川魚料理とならべて佐賀牛を挙げています。この記事では、産地としての唐津の位置づけと、ブランド牛の呼び名の違い、そして市内で焼肉を味わえる店を、公式情報をもとに紹介します。
唐津は佐賀牛の産地|JAからつが主要産地のひとつ
佐賀牛は佐賀県のどこでも育てられているわけではありません。JAさがの案内によると、佐賀牛はJAグループ佐賀管内の肥育農家・農場で飼育された黒毛和種の中から選ばれるもので、主な産地として JAさが・JAからつ・JA伊万里 の3つが挙げられています。
JAからつの管内は唐津市と玄海町。つまり唐津は、佐賀牛を名乗れる牛が育つ地域そのものです。市内には自家牧場を持つ焼肉店や、唐津・玄海で肥育した牛を直販する牧場もあります。観光地で「ご当地の肉」として提供されているのではなく、産地で食べているという点が唐津の焼肉の背景にあります。
「佐賀牛」と「佐賀産和牛」は別物|等級の読み方
唐津で焼肉店のメニューを見ると、「佐賀牛」「佐賀産和牛」「伊万里牛」といった表記が並びます。これらは似ているようで、指しているものが違います。
JAさがの定義では、日本食肉格付協会の肉質等級で5等級、または4等級でBMS(脂肪交雑・霜降りの度合い)がNo.7以上のものだけが「佐賀牛」を名乗れます。
BMSはNo.1からNo.12までの12段階の指標です。同協会の牛枝肉取引規格では4等級はBMS No.5以上とされているので、4等級のうち佐賀牛になれるのは最上位のNo.7だけということになります。全国のブランド牛の中でも厳しい部類に入る基準です。
そして、同じJAグループ佐賀管内で育った黒毛和種でも、**4等級でBMS No.6以下、あるいは3等級・2等級のものは「佐賀産和牛」**として区別されます。産地も品種も同じで、等級で呼び名が分かれる仕組みです。
| 呼び名 | 産地 | 品種 | 等級 | |---|---|---|---| | 佐賀牛 | JAグループ佐賀管内 | 黒毛和種 | 5等級、または4等級でBMS No.7以上 | | 佐賀産和牛 | JAグループ佐賀管内 | 黒毛和種 | 4等級でBMS No.6以下、3等級・2等級 |
「佐賀産和牛」は佐賀牛の下位版という意味ではなく、基準を満たさなかったものを正直に区別している表記です。店が「佐賀県産和牛」と書いているのか「佐賀牛」と書いているのかを見れば、いま何を食べているのかが分かります。値段の違いにも納得がいくはずです。
なお「伊万里牛」は隣接する伊万里市周辺のブランド牛で、佐賀牛とは別の呼び名です。伊万里市の案内では「伊万里産佐賀牛」という表現も使われており、統一された等級基準は公表されていません。唐津の焼肉店では佐賀牛とあわせて扱う店もあります。
唐津市内で焼肉を味わえる店
ここでは、公式サイトや唐津観光協会で情報を確認できた店を紹介します。営業時間や定休日は変更されることがあるため、訪問前に各店の公式情報をご確認ください。
焼肉ゆたか|東唐津駅から徒歩1分・伊万里牛をリーズナブルに
JR筑肥線の東唐津駅を出てすぐ、松南町にある焼肉店です。公式サイトによると、伊萬里牛をはじめ博多和牛など九州産の黒毛和牛をリーズナブルに提供するのが持ち味。名物は伊萬里牛3種盛(4,200円)で、伊萬里牛トロタン(2,500円)や伊萬里牛ホルモン(980円)といった希少部位・ホルモン系まで揃います(価格は2026年8月時点)。
店内は約20席で、約20名までの宴会・貸切にも対応。夜のみの営業なので、昼は呼子でイカ、夜は東唐津で焼肉という唐津観光の王道プランにも組み込みやすい一軒です。予約は電話のほかネット予約にも対応しています。
- 住所: 唐津市松南町2-76-3
- 電話: 0955-53-8472
- 営業: 17:30〜22:00(L.O.21:30)・木曜定休(2026年8月時点)
特選和牛炭火焼 上場亭|唐津市内に3店舗
唐津市内に枝去木の本店、唐津バイパス店、和多田店の3店舗を構える炭火焼の店です。公式サイトによると、厳選した佐賀県産和牛のほか、佐賀県産の豚や鶏も扱っています。炭火焼のほか鉄板焼や鍋も提供しています。
営業時間は市内3店舗とも11:30〜14:00と17:00〜22:00。定休日は店舗ごとに異なり、枝去木本店が水曜、唐津バイパス店が火曜、和多田店が木曜です。曜日で行き先を選べるのは、複数店舗ならではの使い方といえます。
- 枝去木本店: 唐津市枝去木2032-3
- 唐津バイパス店: 唐津市浜玉町横田下941-3
- 和多田店: 唐津市和多田本村4-50
焼肉 点(MEAT TOMORU)|佐賀牛・伊万里牛を扱う
唐津市中町の「焼肉 点 中町店」と、同市刀町の「肉のともる」を展開しています。公式サイトでは佐賀牛・伊万里牛の取扱店と案内されています。市街地にあるため、唐津駅や唐津城の観光とあわせて立ち寄りやすい立地です。
- 焼肉 点 中町店: 唐津市中町1870
- 肉のともる: 唐津市刀町1522 珊瑚ビル1F
営業時間・定休日は公式サイトに記載がないため、事前の確認をおすすめします。
愛郷ファーム|自家牧場を持つ焼肉店
唐津の上場(うわば)エリアにある、自家牧場で黒毛和牛を約700頭育てている焼肉店です。公式サイトでは佐賀牛・佐賀和牛を扱うとされ、直売所も併設されています。育てるところから販売までを一貫して行っている点が特徴です。
なお公式サイトの案内では、ランチタイムは予約を受け付けておらず、平日夕方以降の食事は前日までの予約が必要とされています。訪問前に電話(0955-82-5481)で確認しておくと確実です。
焼肉御膳 蓮
唐津観光協会のグルメ紹介に掲載されている焼肉店です。詳しい情報は唐津観光協会の公式サイトでご確認ください。
唐津・玄海育ちの佐賀牛を買って帰る
食べるだけでなく、産地で買って帰るという楽しみ方もあります。
株式会社中山牧場は「唐津・玄海育ちの佐賀牛」を掲げ、肉質等級5・4等級でBMS No.7以上の佐賀牛と、それ以下の佐賀産和牛を明確に区別して販売しています。オンラインショップと本店での販売のほか、取扱店や飲食店にも流通しています。等級の違いを表示したうえで売っているので、先ほどの等級の話を確かめながら選べます。
前述の愛郷ファームにも直売所があります。焼肉を食べた店でそのまま買って帰れるのは、産地ならではです。
唐津のお土産全般については唐津のお土産おすすめガイドでも紹介しています。
海鮮だけじゃない唐津の食を楽しむ
唐津を訪れると、呼子のイカや海鮮に予定が埋まりがちです。ただ、海鮮と焼肉を1泊2日で組み合わせると、唐津の食の幅がぐっと広がります。
昼は呼子でイカの活き造り、夜は市街地で佐賀牛の焼肉、という組み立ては、移動距離の面でも無理がありません。呼子と唐津市街地は車で30〜40分ほどの距離です。
- 海鮮については唐津の海鮮と呼子のイカ完全ガイド
- 夜ごはん全般は唐津の居酒屋・夜ごはんガイド
- 昼食の選択肢は唐津のランチ
Q1. 唐津は佐賀牛の産地ですか?
A: はい。JAさがの案内では佐賀牛の主な産地としてJAさが・JAからつ・JA伊万里が挙げられており、JAからつの管内は唐津市と玄海町です。
Q2. 「佐賀牛」と「佐賀産和牛」は何が違いますか?
A: 産地も品種も同じ黒毛和種ですが、肉質等級5等級または4等級でBMS No.7以上のものだけが佐賀牛と呼ばれ、それ以下は佐賀産和牛として区別されます。
Q3. 唐津市内で焼肉を食べられる店はありますか?
A: 東唐津駅から徒歩1分で伊万里牛を出す焼肉ゆたか、市内に3店舗ある特選和牛炭火焼 上場亭、佐賀牛・伊万里牛を扱う焼肉 点、自家牧場を持つ愛郷ファームなどがあります。定休日は店舗ごとに異なるため事前確認をおすすめします。
Q4. 唐津で佐賀牛を買って帰ることはできますか?
A: 唐津・玄海育ちの佐賀牛を扱う中山牧場のオンラインショップと本店、自家牧場を持つ愛郷ファームの直売所などで購入できます。







