唐津市のハザードマップは「防災マップ」という名前で全戸に配布されており、市公式サイトでは全ページ版と地区別のPDFも公開されています。避難先は「避難場所」と「避難所」で意味が違い、開設される場所も災害の状況で変わります。この記事では、唐津市公式の情報(執筆時点は2026年10月)をもとに、マップの入手方法、避難場所と避難所の違い、洪水・土砂・津波・内水それぞれの調べ方、自宅の避難先を事前に確認する手順をまとめます。
避難所の施設名や住所は年度や改修で変わるため、この記事には一覧を転記していません。最新の一覧は必ず市公式ページで確認してください。
唐津市のハザードマップ(防災マップ)の入手方法
唐津市公式の「防災マップ(ハザードマップ)の活用」のページには、「この防災マップは全戸に配付しています」と書かれています(2026年5月13日更新)。手元に冊子がない場合や、引っ越してきたばかりの場合は、同ページのPDFで同じ内容を確認できます。
| 入手方法 | 内容 |
|---|---|
| 全戸配布の冊子 | 市公式ページに「全戸に配付」と記載 |
| 全ページ版PDF | 冊子の全ページを1つにまとめたPDF(13.98MB) |
| ページ別PDF | 避難情報の種類、風水害・洪水、土砂災害、津波、地震、避難場所・避難所などページ単位で分割 |
| 地区別ハザードマップPDF | 唐津・浜玉・厳木・相知・北波多・肥前・鎮西と呼子(同一PDF)・七山の8ファイル |
| Web版防災マップ | 市公式ページからリンク(2025年3月7日更新のページ) |
地区別PDFは1ファイルが3.6〜6MB程度なので、スマートフォンで見るなら自宅の地区だけを開くほうが軽く済みます。鎮西地区と呼子地区は1つのPDFにまとめられています。
Web版と唐津デジタルマップの使い分け
市公式のWeb版防災マップのページには、2025年2月に追加された洪水浸水想定区域(中小河川の想定)はWeb版防災マップでは確認できないため、「唐津デジタルマップ」を利用するよう案内があります。
つまり、中小河川の浸水想定まで調べたいときは、冊子やPDFだけで済ませず、唐津デジタルマップも開く必要があります。国土交通省の「重ねるハザードマップ」、佐賀県の浸水想定区域の公開サイト(すい坊くん)、土砂災害警戒区域の公開サイト(安図くん)も、防災マップのページに関連リンクとして載っています。
避難場所と避難所の違い|唐津市の開設の段階
唐津市公式の「避難場所と避難所の一覧」のページ(2026年9月10日更新、避難場所一覧は令和8年度版)は、次のように2つを分けています。
| 項目 | 避難場所(指定緊急避難場所) | 避難所(指定避難所) |
|---|---|---|
| 役割 | 災害の危険から緊急に避難する人の安全を確保する場所 | 災害で生活の場を失った人が避難生活をするための施設 |
| 主な施設 | 主に公民館や体育館が指定 | 状況に応じて設置される |
| 食事など | 食事の提供は基本的になく、非常食や毛布の持参が勧められている | 市公式の該当ページでは確認できていません |
| 設置時期 | 警戒レベルなどに応じて1次・2次に分けて開設(下記) | 状況に応じて、大雨や台風などが過ぎたあとに設置 |
| 利用できる人 | 住んでいる地区に関係なくどこでも可 | 指定されたすべてが開設されることは基本的にない |
避難場所の1次開設・2次開設
避難場所は、市公式によると2つの段階に分けて開設されます。
- 1次開設: 警戒レベル3「高齢者等避難」や警戒レベル4「避難指示」が発令された場合、または発令のおそれがある場合。最大24か所
- 2次開設: 大型台風の接近時など、避難者が多くなると想定される場合に追加。2次開設を加えると最大42か所(24か所+18か所)
実際に開設するときは、唐津市情報メール、市ホームページ、テレビ12ch、唐津市公式LINE、唐津市防災ポータルサイトで知らせるとされています。なお、市公式のこのページには「自主避難場所」や「3次開設」という区分の記載は見当たりませんでした。
一覧の注記に注意
市公式の一覧には注記があります。一部の避難場所は要配慮者のための場所で、要配慮者以外はできるだけ他の避難場所を利用するよう案内され、ペットは受け入れられないと書かれています。また、旧加部島小学校は、避難を希望する人がいる場合のみ開設され、希望する人は危機管理防災課への連絡が必要とされています。
避難所の一覧PDFは「指定一般避難所 一覧」で、令和8年6月1日現在の表が公開されています。地区ごとの施設名・所在地・想定収容人数が載るため、自宅や職場の近くを探すときに使えます。
洪水・土砂災害・津波・内水のマップの見方
洪水・土砂災害
防災マップの冊子では、風水害・洪水と土砂災害が別のページに分かれています。洪水のページには、洪水と氾濫の違いや、堤防の亀裂・水の漏れなど避難を考えるべき前触れ、避難行動のポイントが載っています。市の記載では、夜間や急な降雨で避難経路の危険がわかりにくいとき、ひざ上(50cm以上)まで浸水しているときなどは、屋外移動が危険なため自宅や近隣建物の2階以上への一時避難も検討するとされています。
自宅周辺の想定区域は、地区別PDF(防災マップ)で確認します。中小河川の洪水浸水想定は先に触れたとおり唐津デジタルマップで確認します。
津波
唐津市は玄界灘に面しています。防災マップの津波のページには、津波警報・注意報の区分と、とるべき行動が整理されています。
- 津波注意報の段階でも水辺は危険で、すぐに海岸や川べりから離れる
- 津波は何度も来ることがあり、津波警報などが解除されるまで避難を続ける
- 津波は遠方の地震でも発生することがある
同じページには、地震で堤防が壊れて機能しなくなる可能性があるため、自宅周辺の想定被害を確認しておくよう書かれています。沿岸部や川沿いに住む人・働く人は、地区別PDF(防災マップ)で自宅周辺の想定区域を確認しておきましょう。
内水
内水ハザードマップは、市公式の説明では、大雨で河川や排水路の水位が上がり雨水を排水できずに浸水した場合に想定される浸水区域や避難場所などを記載したものです。公開されているのは次の2つです(2024年10月11日更新)。
- 厳木町内水ハザードマップ
- 唐津市中原地区内水ハザードマップ
それ以外の地区について、内水に特化したマップは市公式の該当ページには載っていません。対象地区に住む人は、防災マップの洪水の情報とあわせて確認してください。
自宅の避難先を調べる手順
事前に決めておきたいのは「どこへ」「どの道で」「どのタイミングで」行くかです。市公式の情報にもとづく手順は次のとおりです。
- 市公式の防災マップのページから、自宅の地区のハザードマップPDFを開く
- 自宅と職場、子どもの学校の場所で、洪水・土砂災害・津波の想定区域に入るかを確認する
- 避難場所と避難所のページで、近くの避難場所と避難所を確認する(避難場所は地区に関係なく選べる)
- 自宅から避難先までの道に、川沿い・用水路・海沿いの低い場所が含まれないか確認する
- 防災マップ掲載のマイ・タイムライン(冊子に作り方のページがあります)で、警戒レベルごとの行動を書き出す
- 唐津市情報メールや公式LINEなど、開設の知らせを受け取れる手段を決めておく
引っ越してきた直後は、住民票の手続きのときにマップの入手先も確認しておくと安心です。手続き全般は唐津市の転入届・引っ越し手続きガイド、窓口は唐津市役所の窓口ガイドにまとめています。
福祉避難所の仕組み
市公式の福祉避難所のページによると、利用できるのは、身体の状態や介護など健康上の理由で一般の指定避難所での生活が難しいなど、必要性が認められた人です。開設は「避難生活が長期化することが見込まれるときに状況に応じて」行われ、一般の指定避難所が福祉避難所になる場合もあるとされています。
大切なのは、一般の指定避難所とは違い、災害発生後に直接避難することはできないと書かれている点です。災害直後はまず避難場所などに身を寄せ、その後の案内に従う形になります。
同ページには、施設の一覧(障がい者支援センター、高齢者ふれあい会館など地区ごとに10施設)と、問い合わせ先の福祉こども部 福祉総務課(0955-72-9252)が載っています。対象になりそうな家族がいる人は、平常時に問い合わせておくとよいでしょう。
警報・地震の確認と、からつポータルの防災ページ
避難のタイミングを判断するには、最新の警報や地震情報が欠かせません。からつポータルの防災ページでは、気象警報や地震情報の確認ができます。天気の確認には天気ページも使えます。いずれも目安として使い、避難情報は唐津市や気象庁の公式発表で必ず確認してください。
気象庁の「キキクル」は、土砂災害・浸水害・洪水災害の危険度の高まりを地図上で確認できる仕組みです。土砂キキクル、浸水キキクル、洪水キキクルの3種類があります。唐津市の季節ごとの雨の傾向は唐津の気候と暮らしの記事で、梅雨や台風の前の準備の考え方もあわせて確認できます。
備えと関連情報
避難場所には食事の提供が基本的にないため、非常食や毛布を持参するよう市公式のページに書かれています。防災マップの裏表紙には持ち出し品のページがあるので、冊子を手元に置いておくと確認しやすくなります。
夏の熱中症対策では、唐津市が「クーリングシェルター」(指定暑熱避難施設)を指定しています。熱中症特別警戒アラートが発表されたときに涼しく過ごせる場所で、唐津市役所本庁、各市民センターなどが対象です。開設期間は4月第4水曜〜10月第4水曜(2026年は10月28日まで)です。開放時間や受け入れ人数は市公式の一覧で確認してください。
けがや急な体調不良のときの受診先は唐津の病院・当番医ガイド、移住を検討中の人は唐津移住ガイドもあわせて参考にしてください。また、小さな子どもがいる家庭向けの情報は唐津の子育て支援ガイドにあります。
この記事は2026年10月時点の唐津市公式情報にもとづきます。避難場所・避難所の開設数、一覧、各マップの更新は変わることがあるため、最新は市公式ページで確認してください。
Q1. 唐津市のハザードマップはどこで見られますか?
A: 防災マップとして全戸に配布されており、市公式の「防災マップ(ハザードマップ)の活用」のページで全ページ版PDFと地区別PDFを確認できます。
Q2. 唐津市の避難場所と避難所はどう違いますか?
A: 避難場所は災害の危険から緊急に身を守る場所で、避難所は災害で生活の場を失った人が避難生活をするための施設です。
Q3. 唐津市の避難場所は自分の住む地区のものしか使えませんか?
A: 市公式によると、避難場所は住んでいる地区に関係なくどの避難場所にも避難できます。
Q4. 唐津市の福祉避難所には災害直後に直接避難できますか?
A: 市公式では、一般の指定避難所と違い災害発生後に直接避難することはできず、避難生活が長期化しそうなときに状況に応じて開設されるとされています。








