唐津くんちの曳山は、14ヵ町が受け継ぐ14台です。唐津観光協会は「一番曳山の刀町・赤獅子から十四番曳山の江川町・七宝丸まで」と案内しており、製作年は文政2年(1819年)の赤獅子から明治9年(1876年)の鯱・七宝丸までです。この記事では、唐津市公式サイト・唐津神社・唐津観光協会・佐賀県観光サイト「あそぼーさが」の情報をもとに、曳山14台の一覧、順番、種類、作り方を整理します。2026年の開催は11月2日〜4日で、2026年版の巡行図は公式発表後に確認してください。
唐津くんち 曳山一覧|14台の町名・曳山名・製作年
唐津神社公式サイトと唐津市公式サイトに掲載されている、14台の一覧です。番号は曳山の順番(一番〜十四番)にあたります。
| 順番 | 町名 | 曳山名 | 製作年 |
|---|---|---|---|
| 一番 | 刀町(かたなまち) | 赤獅子 | 1819年(文政2年) |
| 二番 | 中町 | 青獅子 | 1824年(文政7年) |
| 三番 | 材木町 | 亀と浦島太郎 | 1841年(天保12年) |
| 四番 | 呉服町 | 源義経の兜 | 1844年(天保15年) |
| 五番 | 魚屋町 | 鯛 | 1845年(弘化2年) |
| 六番 | 大石町 | 鳳凰丸 | 1846年(弘化3年) |
| 七番 | 新町 | 飛龍 | 1846年(弘化3年) |
| 八番 | 本町 | 金獅子 | 1847年(弘化4年) |
| 九番 | 木綿町 | 武田信玄の兜 | 1864年(元治元年) |
| 十番 | 平野町 | 上杉謙信の兜 | 1869年(明治2年) |
| 十一番 | 米屋町 | 酒呑童子と源頼光の兜 | 1869年(明治2年) |
| 十二番 | 京町 | 珠取獅子 | 1875年(明治8年) |
| 十三番 | 水主町 | 鯱 | 1876年(明治9年) |
| 十四番 | 江川町 | 七宝丸 | 1876年(明治9年) |
唐津市公式サイトによると、現在は14ヵ町の14台の曳山が現存しています。曳山本体は佐賀県の重要有形民俗文化財、曳山行事は1980年に国の重要無形民俗文化財に指定され、唐津神社公式サイトによればユネスコ無形文化遺産にも登録されています。
唐津くんち 曳山の順番|一番曳山から十四番曳山まで
曳山の順番は、上の表のとおり刀町の赤獅子が先頭(一番曳山)、江川町の七宝丸が最後(十四番曳山)です。唐津市公式サイトでは、この順を神幸行列の順番として示しています。
宵曳山(11月2日)では、一番曳山の赤獅子が大手口を出発する流れが、唐津観光協会の過去の案内で紹介されています。各日の時間割は唐津くんち2026 日程・スケジュールガイドにまとめています。
なお、2026年版の巡行図・交通規制図は公式発表後に確認してください。発表前の細かな時刻や巡行コースは、本記事では扱いません。
唐津くんち 曳山の種類|獅子・兜・生き物・船の4系統
14台は意匠がすべて異なります。見比べやすいよう、当サイトで題材ごとに分けると次の4系統になります(公式の分類ではありません)。
| 系統 | 曳山 |
|---|---|
| 獅子頭 | 赤獅子、青獅子、金獅子、珠取獅子 |
| 兜 | 源義経の兜、武田信玄の兜、上杉謙信の兜、酒呑童子と源頼光の兜 |
| 生き物・人物 | 亀と浦島太郎、鯛、飛龍、鯱 |
| 船形 | 鳳凰丸、七宝丸 |
唐津神社公式サイトも獅子頭の曳山として赤獅子・青獅子・金獅子・珠取獅子を挙げています。祭りで町名がわからなくても、まず「獅子か、兜か、船か」で判別すると絞り込めます。
一番〜七番曳山の特徴
以下は唐津市公式サイトとあそぼーさがの記述による特徴です。
- 一番曳山 刀町「赤獅子」:赤く塗った大きな獅子頭です。11月3日の御神幸では、巡行が無事に行われるよう祈願して角の後方に御幣を立てるとされています。
- 二番曳山 中町「青獅子」:緑色に塗られた獅子頭です。温和な印象の赤獅子に対し、歯や牙をむき出しにして鋭く見つめる眼が精悍な印象だと紹介されています。
- 三番曳山 材木町「亀と浦島太郎」:亀の甲羅に浦島太郎が腰かけた姿で、右手に竿、左手に玉手箱を抱えています。
- 四番曳山 呉服町「源義経の兜」:兜の形をした曳山です。あそぼーさがは、実際に人間が被る兜を拡大して制作したかのような精緻な造りと紹介しています。
- 五番曳山 魚屋町「鯛」:朱塗りに金箔を施し、愛嬌のある表情の鯛です。「唐津くんち 鯛」で探す人が多いのは、この曳山です。
- 六番曳山 大石町「鳳凰丸」:船形の本体に鳳凰の船飾りを付け、唐破風の屋台がのっています。あそぼーさがでは、他の曳山と異なり木型と木組みで制作されているため、重量は七宝丸と並び最も重い3トンと紹介されています。
- 七番曳山 新町「飛龍」:天に棲む龍を表し、大きな翼を持つ2本足の龍です。
八番〜十四番曳山の特徴
- 八番曳山 本町「金獅子」:全体を金で覆った獅子頭です。唐津市公式サイトは、獅子頭では全国一のものと考えられていると記しています。
- 九番曳山 木綿町「武田信玄の兜」:鹿角が特徴の兜形で、獅子噛の前立ての顔側面や頭部に白熊が使われると唐津市公式サイトに記されています。
- 十番曳山 平野町「上杉謙信の兜」:獅子頭の装飾が特徴の兜で、眉庇には三羽の雀が乗っています。
- 十一番曳山 米屋町「酒呑童子と源頼光の兜」:酒呑童子が兜に噛みついている造形で、唐津市公式サイトによると頭髪には白熊(白いヤクの毛)が用いられています。
- 十二番曳山 京町「珠取獅子」:四本足で珠の上に乗る獅子で、あそぼーさがはこの姿を珍しいと紹介しています。
- 十三番曳山 水主町「鯱」:空想上の海獣である鯱を題材にし、全体が本朱色塗りです。唐津市公式サイトには、頭と尾を上下に動かす仕掛けがあるとの記載があります。
- 十四番曳山 江川町「七宝丸」:船形の本体に龍の頭の船飾りを付けています。宝珠、軍配、打ち出の小槌、隠れ蓑、宝袋、丁子、一対の巻物の七つの宝を持つと説明されています。
曳山の作り方と大きさ|和紙・麻布・漆で仕上げる漆工芸
唐津観光協会の説明では、曳山は粘土で作った獅子や兜の原型の上に和紙を約6cmの厚さになるまで貼り重ね、乾燥後に粘土の原型を抜きます。次に表面に麻布を張り、漆を塗り重ねて磨き上げ、金箔などで細工を施して完成させます。同協会は14台を「2〜3トンの巨大な漆工芸品」と紹介しています。
重さの表記は出典により幅があります。唐津神社公式サイトでは「1台あたりの重さは2〜4トン」、曳き子は「1台あたり200〜400人」とされています。数値は各公式サイトの表記どおりで、高さなど公式に確認できない数値は載せていません。
現存しない曳山「黒獅子」
唐津市公式サイトは、市指定重要有形民俗文化財「唐津神祭行列図」について、曳山の当初の姿を示す貴重な資料であり、「現存しない『黒獅子』」や姿の異なる曳山が指摘されると記しています。つまり現在の14台のほかに、絵図に描かれた黒獅子があったものの、実物は現存していません。
黒獅子の町名や消失の経緯は、今回確認した公式ページには書かれていないため、この記事では触れません。
2026年の日程と曳山を見られる場所
唐津神社公式サイトによると、唐津くんちは毎年11月2日(宵山)・3日(お旅所神幸)・4日(町廻り)に開かれます。2026年も11月2日〜4日です。駐車場や交通規制は唐津くんちの駐車場・交通規制ガイド、宿の探し方は唐津くんち期間の宿泊ガイド、祭り全体の流れは唐津くんち完全ガイドを参照してください。
祭り以外の時期は、曳山展示場で14台が展示されています。唐津観光協会によると、現在はふるさと会館アルピノの旧多目的ホール(唐津市新興町2881-1)で、開館9:00〜17:00(最終入館16:40)、入館料は一般310円・小中学生150円、休館日は11月3日・4日と12月29日〜31日です。詳しくは曳山展示場のガイドにまとめています。
Q1. 唐津くんちの曳山は何台ありますか?
A: 唐津市公式サイトによると、14ヵ町の14台の曳山が現存しています。
Q2. 唐津くんちの曳山の順番は?
A: 一番曳山は刀町の赤獅子、十四番曳山は江川町の七宝丸で、順番は本記事の一覧表のとおりです。
Q3. 唐津くんちの「鯛」はどの町の曳山ですか?
A: 魚屋町の五番曳山で、1845年(弘化2年)製作の朱塗り・金箔押しの鯛です。
Q4. 一番古い曳山と新しい曳山はどれですか?
A: 最も古いのは1819年(文政2年)製作の刀町の赤獅子で、最も新しいのは1876年(明治9年)製作の水主町の鯱と江川町の七宝丸です。
Q5. 曳山は何でできていますか?
A: 唐津観光協会によると、粘土の原型に和紙を貼り重ねて原型を抜き、麻布・漆・金箔などで仕上げています。
Q6. 2026年の曳山の巡行順や巡行図はいつわかりますか?
A: 2026年版の巡行図は公式発表後に確認が必要で、日程は11月2日〜4日です。








